詩篇 10篇

目次  第9篇  第11篇

10 1 主よ。なぜ、あなたは遠く離れてお立ちなのですか。苦しみのときに、なぜ、身を隠されるのですか。
10 2 悪者は高ぶって、悩む人に追い迫ります。彼らが、おのれの設けたたくらみにみずから捕えられますように。
10 3 悪者はおのれの心の欲望を誇り、貪欲な者は、主をのろい、また、侮る。
10 4 悪者は高慢を顔に表わして、神を尋ね求めない。その思いは「神はいない。」の一言に尽きる。
10 5 彼の道はいつも栄え、あなたのさばきは高くて、彼の目に、はいらない。敵という敵を、彼は吹き飛ばす。
10 6 彼は心の中で言う。「私はゆるぐことがなく、代々にわたって、わざわいに会わない。」
10 7 彼の口は、のろいと欺きとしいたげに満ち、彼の舌の裏には害毒と悪意がある。
10 8 彼は村はずれの待ち伏せ場にすわり、隠れた所で、罪のない人を殺す。彼の目は不幸な人をねらっている。
10 9 彼は茂みの中の獅子のように隠れ場で待ち伏せている。彼は悩む人を捕えようと待ち伏せる。悩む人を、その網にかけて捕えてしまう。
10 10 不幸な人は、強い者によって砕かれ、うずくまり、倒れる。
10 11 彼は心の中で言う。「神は忘れている。顔を隠している。彼は決して見はしないのだ。」
10 12 主よ。立ち上がってください。神よ。御手を上げてください。どうか、貧しい者を、忘れないでください。
10 13 なぜ、悪者は、神を侮るのでしょうか。彼は心の中で、あなたは追い求めないと言っています。
10 14 あなたは、見ておられました。害毒と苦痛を。彼らを御手の中に収めるためにじっと見つめておられました。不幸な人は、あなたに身をゆだねます。あなたはみなしごを助ける方でした。
10 15 悪者と、よこしまな者の腕を折り、その悪を捜し求めて一つも残らぬようにしてください。
10 16 主は世々限りなく王である。国々は、主の地から滅びうせた。
10 17 主よ。あなたは貧しい者の願いを聞いてくださいました。あなたは彼らの心を強くしてくださいます。耳を傾けて、
10 18 みなしごと、しいたげられた者をかばってくださいます。地から生まれた人間がもはや、脅かすことができないように。

第11篇