ヨブ記 31章

目次  第30章  第32章

31 1 私は自分の目と契約を結んだ。どうしておとめに目を留めよう。
31 2 神が上から分けてくださる分け前は何か。全能者が高い所から下さる相続財産は何か。
31 3 不正をする者にはわざわいが、不法を行なう者には災難が来るのではないか。
31 4 神は私の道を見られないのだろうか。私の歩みをことごとく数えられないのだろうか。
31 5 もし私がうそとともに歩み、この足が欺きに急いだのなら、
31 6 正しいはかりで私を量るがよい。そうすれば神に私の潔白がわかるだろう。
31 7 もし、私の歩みが道からそれ、私の心が自分の目に従って歩み、私の手によごれがついていたなら、
31 8 私が種を蒔いて他の人が食べるがよい。私の作物は根こぎにされるがよい。
31 9 もしも、私の心が女に惑わされ、隣人の門で待ち伏せしたことがあったなら、
31 10 私の妻が他人のために粉をひいてもよい。また、他人が彼女と寝てもよい。
31 11 これは恥ずべき行ない、裁判にかけて罰せられる罪だ。
31 12 実に、それは滅びの淵まで焼き尽くす火だ。私の収穫をことごとく根こぎにする。
31 13 私のしもべや、はしためが、私と争ったとき、もし、私が彼らの言い分をないがしろにしたことがあるなら、
31 14 神が立たれるとき、私はどうすればよいか。また、神がお調べになるとき、何と答えたらよいか。
31 15 私を胎内で造られた方は、彼らをも造られたのではないか。私たちを母の胎内に形造られた方は、ただひとりではないか。
31 16 もし、私が寄るべのない者の望みを退け、やもめの目を衰え果てさせ、
31 17 私ひとりだけで食物を食べて、みなしごにそれを食べさせなかったのなら、
31 18 ――私の若いときから、彼は私を父のようにして育ち、私は、母の胎にいたときから、彼女を導いた。――
31 19 もし、私が、着る物がなくて死にかかっている者や、身をおおう物を持っていない貧しい者を見たとき、
31 20 彼の腰が私にあいさつをせず、私の子羊の毛でそれが暖められなかったのなら、
31 21 あるいは、私を助ける者が門のところにいるのを見ながら、みなしごに向かって私の手を振り上げたことがあるなら、
31 22 私の肩の骨が肩から落ち、私の腕がつけ根から折れてもよい。
31 23 神からのわざわいは私をおびえさせ、その威厳のゆえに、私は何もすることができないからだ。
31 24 もし、私が金をおのれの頼みとし、黄金に向かって、私の拠り頼むもの、と言ったことがあるなら、
31 25 あるいは、私の富が多いので喜び、私の手が多くの物を得たので、喜んだことがあるなら、
31 26 あるいは、輝く日の光を見、照りながら動く月を見て、
31 27 私の心がひそかに惑わされ、手をもって口づけを投げかけたことがあるなら、
31 28 これもまた裁判にかけて罰せられる罪だ。私が上なる神を否んだためだ。
31 29 あるいは、私を憎む者の衰えているのを私が見て喜び、彼にわざわいが下ったとき、喜び勇んだことがあろうか。
31 30 私は自分の口に罪を犯させなかった。のろって彼のいのちを求めようともしなかった。
31 31 いったい、私の天幕の人々で、「だれか、彼の肉に飽き足りなかった者はいないか。」と言わなかったことがあろうか。
31 32 異国人は外で夜を過ごさず、私は戸口を通りに向けてあけている。
31 33 あるいは、私がアダムのように、自分のそむきの罪をおおい隠し、自分の咎を胸の中に秘めたことがあろうか。
31 34 私が群集の騒ぎにおびえ、一族のさげすみを恐れて黙り、門を出なかったことがあろうか。
31 35 だれか私に聞いてくれる者はないものか。見よ。私を確認してくださる方、全能者が私に答えてくださる。私を訴える者が書いた告訴状があれば、
31 36 私はそれを肩に負い、冠のように、それをこの身に結びつけ、
31 37 私の歩みの数をこの方に告げ、君主のようにして近づきたい。
31 38 もし、私の土地が私に向かって叫び、そのうねが共に泣くことがあるなら、
31 39 あるいは、私が金を払わないでその産物を食べ、その持ち主のいのちを失わせたことがあるなら、
31 40 小麦の代わりにいばらが生え、大麦の代わりに雑草がはびこるように。ヨブのことばは終わった。

第32章