ヨブ記 19章

目次  第18章  第20章

19 1 そこでヨブは答えて言った。
19 2 いつまで、あなたがたは私のたましいを悩まし、そんな論法で私を砕くのか。
19 3 もう、十度もあなたがたは私に恥ずかしい思いをさせ、恥知らずにも私をいじめる。
19 4 もし、私がほんとうにあやまって罪を犯したとしても、私のあやまって犯した罪が私のうちにとどまっているだろうか。
19 5 あなたがたがほんとうに私に向かって高ぶり、私の受けたそしりのことで、私を責めるのなら、
19 6 いま知れ。「神が私を迷わせ、神の網で私を取り囲まれた」ことを。
19 7 見よ。私が、「これは暴虐だ。」と叫んでも答えはなく、助けを求めて叫んでも、それは正されない。
19 8 神が私の道をふさがれたので、私は過ぎ行くことができない。私の通り道にやみを置いておられる。
19 9 神は私の栄光を私からはぎ取り、私の頭から冠を取り去られた。
19 10 神が四方から私を打ち倒すので、私は去って行く。神は私の望みを木のように根こそぎにする。
19 11 神は私に向かって怒りを燃やし、私をご自分の敵のようにみなされる。
19 12 その軍勢は一つとなって進んで来、私に向かって彼らの道を築き上げ、私の天幕の回りに陣を敷く。
19 13 神は私の兄弟たちを私から遠ざけた。私の知人は全く私から離れて行った。
19 14 私の親族は来なくなり、私の親しい友は私を忘れた。
19 15 私の家に寄宿している者も、私のはしためたちも、私を他国人のようにみなし、私は彼らの目には外国人のようになった。
19 16 私が自分のしもべを呼んでも、彼は返事もしない。私は私の口で彼に請わなければならない。
19 17 私の息は私の妻にいやがられ、私の身内の者らにきらわれる。
19 18 小僧っ子までが私をさげすみ、私が起き上がると、私に言い逆らう。
19 19 私の親しい仲間はみな、私を忌みきらい、私の愛した人々も私にそむいた。
19 20 私の骨は皮と肉とにくっついてしまい、私はただ歯の皮だけでのがれた。
19 21 あなたがた、私の友よ。私をあわれめ、私をあわれめ。神の御手が私を打ったからだ。
19 22 なぜ、あなたがたは神のように、私を追いつめ、私の肉で満足しないのか。
19 23 ああ、今、できれば、私のことばが書き留められればよいのに。ああ、書き物に刻まれればよいのに。
19 24 鉄の筆と鉛とによって、いつまでも岩に刻みつけられたい。
19 25 私は知っている。私を贖う方は生きておられ、後の日に、ちりの上に立たれることを。
19 26 私の皮が、このようにはぎとられて後、私は、私の肉から神を見る。
19 27 この方を私は自分自身で見る。私の目がこれを見る。ほかの者の目ではない。私の内なる思いは私のうちで絶え入るばかりだ。
19 28 もし、あなたがたが、事の原因を私のうちに見つけて、「彼をどのようにして追いつめようか。」と言うなら、
19 29 あなたがたは剣を恐れよ。その剣は刑罰の憤りだから。これによって、あなたがたはさばきのあることを知るだろう。

第20章