ヨブ記 15章

目次  第14章  第16章

15 1 テマン人エリファズが答えて言った。
15 2 知恵のある者はむなしい知識をもって答えるだろうか。東風によってその腹を満たすだろうか。
15 3 彼は無益なことばを使って論じ、役に立たない論法で論じるだろうか。
15 4 ところが、あなたは信仰を捨て、神に祈ることをやめている。
15 5 それは、あなたの罪があなたの口に教え、あなたが悪賢い人の舌を選び取るからだ。
15 6 あなたの口があなたを罪に定める。私ではない。あなたのくちびるがあなたに不利な証言をする。
15 7 あなたは最初に生まれた人か。あなたは丘より先に生み出されたのか。
15 8 あなたは神の会議にあずかり、あなたは知恵をひとり占めにしているのか。
15 9 あなたが知っていることを、私たちは知らないのだろうか。あなたが悟るものは、私たちのうちに、ないのだろうか。
15 10 私たちの中には白髪の者も、老いた者もいる。あなたの父よりもはるかに年上なのだ。
15 11 神の慰めと、あなたに優しく話しかけられたことばとは、あなたにとっては取るに足りないものだろうか。
15 12 なぜ、あなたは理性を失ったのか。なぜ、あなたの目はぎらつくのか。
15 13 あなたが神に向かっていらだち、口からあのようなことばを吐くとは。
15 14 人がどうして、きよくありえようか。女から生まれた者が、どうして、正しくありえようか。
15 15 見よ。神はご自身の聖なる者たちをも信頼しない。天も神の目にはきよくない。
15 16 まして忌みきらうべき汚れた者、不正を水のように飲む人間は、なおさらだ。
15 17 私はあなたに告げよう。私に聞け。私の見たところを述べよう。
15 18 それは知恵のある者たちが告げたもの、彼らの先祖が隠さなかったものだ。
15 19 彼らにだけ、この地は与えられ、他国人はその中を通り過ぎなかった。
15 20 悪者はその一生の間、もだえ苦しむ。横暴な者にも、ある年数がたくわえられている。
15 21 その耳には恐ろしい音が聞こえ、平和なときにも荒らす者が彼を襲う。
15 22 彼はやみから帰って来ることを信ぜず、彼は剣につけねらわれている。
15 23 彼は食物を求めて、「どこだ。」と言いながら、さまよい、やみの日がすぐそこに用意されているのを知っている。
15 24 苦難と苦悩とが彼をおびえさせ、戦いの備えをした王のように彼に打ち勝つ。
15 25 それは彼が神に手向かい、全能者に対して高慢にふるまい、
15 26 厚い盾の取っ手を取っておこがましくも神に向かって馳せかかるからだ。
15 27 また、彼は顔をあぶらでおおい、腰の回りは脂肪でふくれさせ、
15 28 荒らされた町、人の住まない家に、石くれの山となる所に、住んだからだ。
15 29 彼は富むこともなく、その財産も長くもたず、その影を地上に投げかけない。
15 30 彼はやみからのがれることができず、炎がその若枝を枯らし、神の御口の息によって彼は追い払われる。
15 31 迷わされて、むなしいことに信頼するな。その報いはむなしい。
15 32 彼の時が来ないうちに、それは成し遂げられ、その葉は茂らない。
15 33 彼は、ぶどうの木のように、その未熟の実は振り落とされ、オリーブの木のように、その花は落とされる。
15 34 実に、神を敬わない者の仲間には実りがない。わいろを使う者の天幕は火で焼き尽くされる。
15 35 彼らは害毒をはらみ、悪意を生み、その腹は欺きの備えをしている。

第16章