ヨブ記 10章

目次  第9章  第11章

10 1 私は自分のいのちをいとう。私は自分の不平をぶちまけ、私のたましいの苦しみを語ろう。
10 2 私は神に言おう。「私を罪ある者となさらないように。なぜ私と争われるかを、知らせてください。
10 3 あなたが人をしいたげ、御手のわざをさげすみ、悪者のはかりごとに光を添えることは良いことでしょうか。
10 4 あなたは肉の目を持っておられるのですか。あるいは、人間が見るように、あなたも見られるのですか。
10 5 あなたの日々は人間の日々と同じですか。あるいは、あなたの年は人の年と同じですか。
10 6 それで、あなたは私の咎を捜し、私の罪を探られるのですか。
10 7 あなたは、私に罪のないことを知っておられ、だれもあなたの手から救い出せる者はいないのに。
10 8 あなたの御手は私を形造り、造られました。それなのにあなたは私を滅ぼそうとされます。
10 9 思い出してください。あなたは私を粘土で造られました。あなたは、私をちりに帰そうとされるのですか。
10 10 あなたは私を乳のように注ぎ出し、チーズのように固め、
10 11 皮と肉とを私に着せ、骨と筋とで私を編まれたではありませんか。
10 12 あなたはいのちと恵みとを私に与え、私を顧みて私の霊を守られました。
10 13 しかし、あなたはこれらのことを御心に秘めておられました。私はこのことがあなたのうちにあるのを知っています。
10 14 もし、私が罪を犯すと、あなたは私を待ちもうけておられ、私の咎を見のがされません。
10 15 もし、私が罪ある者とされるのなら、ああ、悲しいことです。私は、正しくても、私の頭をもたげることはできません。自分の恥に飽き飽きし、私の悩みを見ていますから。
10 16 私の頭が上がると、あなたはたける獅子のように、私を駆り立て、再び私に驚くべき力をふるわれるでしょう。
10 17 あなたは私の前にあなたの新しい証人たちを立て、私に向かってあなたの怒りを増し、私をいよいよ苦しめられるでしょう。
10 18 なぜ、あなたは私を母の胎から出されたのですか。私が息絶えていたら、だれにも見られなかったでしょうに。
10 19 私が生まれて来なかったかのように、母の胎から墓に運び去られていたらよかったものを。
10 20 私の生きる日はいくばくもないのですか。それではやめてください。私にかまわないでください。私はわずかでも明るくなりたいのです。
10 21 私が、再び帰らぬところ、やみと死の陰の地に行く前に。
10 22 そこは暗やみのように真暗な地、死の陰があり、秩序がなく、光も暗やみのようです。」

第11章