ヨブ記 6章

目次  第5章  第7章

6 1 ヨブは答えて言った。
6 2 ああ、私の苦悶の重さが量られ、私の災害も共にはかりにかけられたら。
6 3 それは、きっと海の砂よりも重かろう。だから、私のことばが激しかったのだ。
6 4 全能者の矢が私に刺さり、私のたましいがその毒を飲み、神の脅かしが私に備えられている。
6 5 野ろばは若草の上で鳴くだろうか。牛は飼葉の上でうなるだろうか。
6 6 味のない物は塩がなくて食べられようか。卵のしろみに味があろうか。
6 7 私はそんなものに触れるまい。それは私には腐った食物のようだ。
6 8 ああ、私の願いがかなえられ、私の望むものを神が与えてくださるとよいのに。
6 9 私を砕き、御手を伸ばして私を絶つことが神のおぼしめしであるなら、
6 10 私はなおも、それに慰めを得、容赦ない苦痛の中でも、こおどりして喜ぼう。私は聖なる方のことばを拒んだことがないからだ。
6 11 私にどんな力があるからといって、私は待たなければならないのか。私にどんな終わりがあるからといって、私は耐え忍ばなければならないのか。
6 12 私の力は石の力であろうか。私の肉は青銅であろうか。
6 13 私のうちには、何の助けもないではないか。すぐれた知性も私から追い散らされているではないか。
6 14 落胆している者には、その友から友情を。さもないと、彼は全能者への恐れを捨てるだろう。
6 15 私の兄弟たちは川のように裏切った。流れている川筋の流れのように。
6 16 氷で黒ずみ、雪がその上を隠している。
6 17 炎天のころになると、それはなくなり、暑くなると、その所から消える。
6 18 隊商はその道を変え、荒地に行って、滅びる。
6 19 テマの隊商はこれを目当てとし、シェバの旅人はこれに期待をかける。
6 20 彼らはこれにたよったために恥を見、そこまで来て、はずかしめを受ける。
6 21 今、あなたがたは、そのようになった。あなたがたは恐ろしいことを見ておびえる。
6 22 私が言ったことがあるか。「私に与えよ。」とか、「あなたがたの持ち物の中から、私のために贈り物をせよ。」と。
6 23 あるいは「敵の手から私を救い出せ。横暴な者の手から私を贖え。」と。
6 24 私に教えよ。そうすれば、私は黙ろう。私がどんなあやまちを犯したか、私に悟らせよ。
6 25 まっすぐなことばはなんと痛いことか。あなたがたは何を責めたてているのか。
6 26 あなたがたはことばで私を責めるつもりか。絶望した者のことばは風のようだ。
6 27 あなたがたはみなしごをくじ引きにし、自分の友さえ売りに出す。
6 28 今、思い切って私のほうを向いてくれ。あなたがたの顔に向かって、私は決してまやかしを言わない。
6 29 どうか、思い直してくれ。不正があってはならない。もう一度、思い返してくれ。私の正しい訴えを。
6 30 私の舌に不正があるだろうか。私の口はわざわいをわきまえないだろうか。

第7章